“和力(わりょく)” 気仙沼のサカナたち
気仙沼港では漁港の再興にむけて、崩壊した魚市場周辺の立て直しが始まっている。
『気仙沼のカツオを食べたい、』『食べさせてあげたい。』
『気仙沼漁港にかつてのにぎわいを取り戻したい‥‥』

多くの人の願いに応えて、気仙沼漁協と住民たちは魚市場の復旧に立ち上がった。
秋の戻りガツオの水揚げに間に合わせようとの願いを込めた、気仙沼市民と漁師たちの「和」になったコラボレーションである。
東北の海の、一大漁港“気仙沼”の復興にむけて、いま復活の狼煙(のろし)があがろうとしている。
ガレキと化した魚市場のコンクリート床に 厚さ20㎝の生コンが流され、みんなの力で魚市場が生まれ変わろうとしている。
脂ののった おいしい気仙沼の生のカツオを食べたいのはひとり、私ばかりではあるまい。
みんなの声援をうけて、カルパッチョや、お寿司、マリネ、タタキといった 美味しく健康な“酢”で食べる気仙沼のカツオが、人と人との「和力」によっていま、東北の海に戻りつつある。 “頑張れ東日本!!”

震災の年に みんなで力を合わせたこの「和」の活力を私は『和力(わりょく)』と名付けたい。