―たかが草ぬき されど草ぬき―
朝早く起きて芋畑に草ぬきに出かける。
思ったより涼しく、1人黙々と雑草を抜いていると面白いことに気付き、いろいろと考えさせられる。
さつま芋の茎と同じ色をして涼しい顔をして生えている草――何とか生き延びようとする智恵なのか?
必ず2本揃って仲良く生えている草――どこかの御夫婦みたい。
水色のかれんな花をつけているつゆ草――ぬくのが惜しくてついそのままにしてしまって、あとではびこってひどい目にあう。
芋の葉の間からスッと立ちあがっている草には「目立つことするからみつかってぬかれちゃうのよ!」と語りかける。
草ぬき草刈り草むしり草とり、草も生きているんだなあ。